sinkope is not kind of paradoxical existence

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今日のお出かけ

新春ミュージアム詣で初めというコトで一家でお出かけを目論むワシなのでしたが、ちょっとウダウダやってるうちに午前中を過ごしてしまい、クルマに乗り込んだのが昼だったいう。しまった。
目指すはお台場、日本科学未来館です。館長が毛利さんだというアレですね。
いつも湾岸方面に行くばやい、ウチのカーナビは横羽を使えと指示してきやがりまして、今までは悉く無視して来たワシでしたが、まぁ新年ってコトでそれに乗じてみようかな、と(ぇー)。狩場から石川町経由で横羽側に分岐しスムーズな流れの中を北上、大井から湾岸側に入って、トンネル抜けたら13号地で一般道へ。1時間かからなかったですね。連休なんてこんなモンすか。
今日は常設展示のみの場合は子供が無料デイなんだそうで、大人2枚分のみのチケットで入場出来ました。
入ってすぐの1Fホールで、ちょうどASIMOのショウが開始するトコロ。もてぎで充分観たような気もしますが、子供らは喜んで人の和の中に入っていきました。ショウの中身はASIMOの新年の挨拶といった風情で‥‥ちょっとツマんなかったような‥‥(ワシ的に)。
さてさて、この未来科学館に来るのは初めてなのですが、なんつーか、こう‥‥高度ですね、色々と(笑)。もちろん子供がグルグル回っても面白いのでしょうけれど、かなり展示内容のターゲット層は上の方の年齢っぽい。例えば1Fの環境をテーマにしたスペースでは、インバース・マニュファクチャリングとか燃料電池とかが実例を添えて説明されており、これを子供に説明するのが‥‥チト難しい。まず「なぜそういう取り組みをしなければならないのか?」あたりからはじめないと、小学校低学年は理解してくれないような。や、別にそんな気ぃ回す必要もないのかも知れませんが。小1の娘に、密閉容器の中の葉っぱに断続的に光を当てた場合、当たってる時と暗くした時のCO2濃度の計測値がモニタにリアルタイムでグラフ化されてるのを見せながら、「えっとね、人間は酸素っていう空気の成分が生きていくのに必要で、酸素を使った後に吐き出される二酸化炭素が〜」とかクドクド説明しているワシがいるワケです。ウルサいって思ってたカモ(笑)。逆の見方をすると、大人が1日かけてじっくり回っても、相当見ごたえがある感じです。ってのを1Fの段階で既に感じてしまいました。
2Fは無くって、3Fへ。ここでまず目につくのがロボットについての展示なんですが‥‥これまた、濃ゆい(笑)。マイクロマシンをどういう技術の組み合わせで実現するのーとか詳細に展示されてるし、同じようにナノテクノロジーについても延々と展示があって、子供らは1個1個の展示はパっと見てサーっと行っちゃうんですけど、もっとこう総論的な説明をしてあげたいなァ、と。個別に見ても「マイクロマシンを熱膨張や静電気で動かす」とか「LEDの原理をナノテクに応用してー」とか、すんげー面白いんですけど‥‥こらちょっちまだウチの子にはキツいかなぁ。
3F中央フロアには、巨大な「物理的なインターネット」っつーのがあって、白と黒の玉をセットで転がしてって、アドレスとかデータのセットのIPとしての動きが「目で見て解る」っちゅうのがあって‥‥よくやるなぁ(笑)。これ、知ってる人が見ると「おお、面白ぇ」となるんですけど、bit列すら意味不明な人が見て理解してくれるんやろか? でも昔、横浜は紅葉坂の青少年センターで「電話の交換機の中身」みたいな展示を、仕組みなんて何がなんだか解らないまま見て胸躍らせてたワシからすると、こういうギミックを使ってでも「体験的に観せる」というのが意外に大事なのかも、とも思います。
あとe-TRONを使ったユビキタス体験みたいなコーナーがあって、コーナー入り口で無線タグカード発行してもらい、中の色んな展示を観たりガシェットで遊んだり、っつーのは、e-TRONの可能性を探るのにも面白いとは思ったんだけど、アレってみんな趣旨を理解してくれてるのかしらん?(余計なお世話?) あーでもウチの奥さんも「あの漢字ブロックってどうやってんの?」って疑問に思ったくらいだから、役目は果たしてるのか。中のひとつにお姉さんがユビキタスコンピューティングについて紙芝居みたいな説明をするってのがあって、最初5歳の次男がチョコンと座ったんですが、お姉さんに「えーっと、これは大学生くらいのお兄さんが聞くおハナシなんだけど‥‥大丈夫?」って次男に訊いたら、コクンって頷いてそのまま聞いてましたな(笑)。結局その回はウチの家族貸し切りみたいになって、子供3人がお姉さんの相手してました。ほほえましい‥‥。
そのフロアには他にも「インターフェイスの様々な実装」とか「バーチャルリアリティの体験」みたいなブースがあったんですけど、なんかもう待ちがいっぱいで全部観きれませんでした。やっぱ平日に来るべきなのか‥‥。
その後一旦6FのGAIAというマルチシアターに行ってみましたが、プラネタリウムを含め当日の予約が既に完了していてガックシ。こりゃやはり、朝イチで来てGAIA予約して、それから展示を観て回る‥‥ってのが正解っぽいです。
1Fのウェンディーズで遅い昼食をとり、5Fへ。
これまた生命に関するフロアとかが‥‥濃ゆい。人の様々な部位の細胞組織片を顕微鏡で見たりとか、ゲノムというのがどういうふうに解析されてきたのかとか、脳科学についての研究成果とか‥‥まぁでも長男も顕微鏡を覗きまくってましたが。遺伝子とDNAとゲノムというタームを、うまく子供に説明出来ない自分がまたもどかしいです(苦笑)。
もう半面は地球科学と宇宙。相対的に宇宙関連の展示スペースが小さく感じてしまう天文少年なワシですが、でも展示されてるのがスーパーカミオカンデの1/10模型とか(模型っつっても人が何人か入れるほどデカい)はやぶさ計画の展示とか、なんつーかミョーに突っ込んだ視点です。「しんかい6500」の原寸模型に入ったりとか(アレ模型なの? ホンモノかと思うぞよ)、モーションライドがあったりとか(乗れなかったけど)、子供相手でも中々誘引的なものが多いけど、下手に総論的に全てを語ろうとするよりかは、こっちの方が多分正解ですねぇ。
総じて、デートでお台場来たついでに2時間くらいヒマを潰そうという向きには全く向かない濃ゆい内容なので、やはり空いてる日に1日かけてじっくり回るのがエエのかな、と。って科学館や博物館についてはいつも全く同じようなコト言いますがワシ、今回は本当よ?
ホタルのひかりのBGMに追い出されるように退館。もう外すっかり暗いし‥‥。