sinkope is not kind of paradoxical existence

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というわけで概要をば

現行モデルは旧型に比べ、次のようなスペック変更。
全長35mm、全幅10mm、全高165mm、ホイールベース15mmアップ。
デフォでショートスクリーンなので高さも抑えられているのだろうが、最低地上高さも-10mmとなり、全体的にローダウン化している。シート高も-20mm。
エンジンは同じ SOHC ながら新設計で、バルブも 2 から 4 に増加、そしてキャブからインジェクションへの変更というのは大きい。スペック上では馬力が22ps→19ps、トルクが2.3kg・m→2.2kg・mと数値的にダウンしている。面白いな、どうなってるんだろう。2007年のモデルチェンジは、排ガス規制の変更も大きな要因だったらしい。
クラッチも形式変更を受けているのだが、変速については後述のギミックが売りのひとつになっている。ちょっとどうかなと思うのは減速比が高めになってること。トコトン加速重視になっちゃてるのやろか、だとしたら高速メインのワシとしてはツラい。
構造上のトピックは個人的には2つ。ひとつはエンジンマウントの変更で、従前防振リンクを介していたものを、ダイレクトに懸架している。重心の低位置化がポイントだろうが、防振そのものについてはシミュレートで追い込めたということなのだろうか。もうひとつはリアのサスペンションで、従前左右2本をリアシート下に垂直に配していたものを、エンジン上部側にモノクロスサスペンションとして配置されるという形態に変更した。スポーツバイクみたいなフィーリングが期待出来る。
電装系として大きいのは、なんといってもスマートキーの採用。ワイヤレスで暗号化キーのやりとりをする仕組みで、キーをポケットに入れたまま電源ONやエンジン始動が可能になる。シートトランクやフロント左側の収納スペースのロック解除もスマートキーで行えるので、通常の使い方でキーをジャラジャラ出すことは無くなるであろう。シリンダーというものが無いので防犯的にも優れものだ。ちなみに「スマートキーなくしちゃったりバッテリーあがったらどうするの」については、エマージェンシーモードでのキー操作が別手順で存在し、その場合においても個体に振られた番号を入力しないとエンジンは始動しないようになっている。
運転周りで大きいのが YCC-AT という「手動変速オートマ」みたいな仕組み。左ハンドルにはシフトダウン専用のパドルがあり、これで意図的にエンブレを効かせたりが可能になる(オーバーレブ抑制もちゃんとついてる)。ハンドル右側にはモード変更スイッチがあり、通常モードに加え、加速が強力になる ASSIST I モード、更に有段的なシフトアップ感が得られる ASSIST II モード に切り替えられる。
つまり全体的なモデル変更の路線はかなりハッキリしていて、「ローダウン(による走行安定化)」と「中低速重視の運転フィール」なワケだ。ローダウンはともかく、前述のように3京がメインのワシとしては、高速性能が気がかりではある。
スタイルそのものにケチはないが、ショートスクリーンがデフォというのが頂けない。DQNっぽいとかそういうコトでなく、これも3京をラクに走れるかどうかに直結する問題。なので、発注時にロングスクリーンをオプション追加。3万弱もしたけど……(泣
シートは分割オープン(というか前の開ければその後に後ろの部分もフタみたく開けられるようになる)になってて、収納のしやすさは多少アップしている。
前照灯がプロジェクター化されているのだが、HIDでなくてハロゲンなのはご愛嬌。13万でHID化出来るが、さすがにそれは……。