sinkope is not kind of paradoxical existence

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はいだいなみっくれんじ

ヒマなので(まて)、HDR合成の練習をしてみる。
HDRについてはこないだもちょろっと書いたけど、まぁ詳しくはこの辺でも見てくれって、ってコトでひとつ(ぇー
それはそれとして、今回の実例。
題材は夕闇の住宅街。逢魔が時ってヤツっすね。
暗い部分に露出を合わせて長時間露光すれば、一応昼間みたいな写真にはなる。が、空は完全に白とびしてしまっているのね。
↓ISO100/F11/30秒

しかし、人間の瞳のラチチュードは強力で、その部分を認識しつつ、空のグラデュエーションも捉えていたりするのね。
空に合わせれば次のような感じか。こっちは空以外が黒で潰れてしまう。
↓ISO100/F11/2秒

HDR合成は、上記のように「同じ構図、同じ絞りで、シャッタースピードを変えてブラケット撮影した複数の画像を、32ビット画像として白とびから黒つぶれまでを広い階調でとる1枚の画像に、合成する」というものなのね。シャッタスピードで露出を変えるというのは意外と重要で、絞りが変われば被写界深度が変化するし、ISOの違いでザラつき具合も変わる。オートブラケットを使う場合は絞りが固定になるように注意すべき。あと、1EV未満だと狭いので、2EVくらいで差をつけた方が良い。
今回は、上記2枚を含む、0.5秒、2秒、8秒、30秒、60秒、の5枚で合成してみた。
Photoshop CS3 なら手順は簡単。Bridgeで取り込む画像を選択状態にし、メニューから「HDRへ統合」を選べば、自動処理で各々をレイヤとして取り込み、露出高低の並び替えや位置あわせ等を行い、HDR合成完成直前の部分まで持ってきてくれる。最後にホワイト点の位置レベルを指定して、合成完了。
後は好みに応じて調整すればおげ。但し32ビットの画像なので、Photoshop でのコマンドには一部制限が出るのに注意。色域指定選択とかマグネットツールが使えないのはちょっと痛い。が、レベル調整やアンシャープマスクなんかは使える。CS3 でかなり改善されてはいるらしい。
通常HDR合成するとコントラストが低い「眠い」絵になる。今回もその傾向が見られたので、若干レベルをいじった後、おもいっきり彩度上げてアンシャープマスクをかけてみた。

Webで公開する場合は上記のように最後に8ビットに戻さざるを得ないけど、対応のモニタなりプリンタなりがあれば、32ビットの階調を保ったまま成果物が出来るハズ。
もうちょっと今後も研究してみよう。