sinkope is not kind of paradoxical existence

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色即是空

A200 は色空間として一般的な sRGB 以外に、Adobe RGB もサポートしてくれてるのね。せっかく Photoshop でネイティブに RAW が読める環境になったので、これを試さないテはない。しかし A200 の本体液晶表示は Adobe RGB に設定すると彩度が落ちるという……まぁいいけど……(つか、明度も落ちてる気がしてならん)。
今までは RAW で撮影した画像を Photoshop で開く場合、SONY の Data Lightbox SR で画像を選択して、そこから Data Converter SR で開き、更にプリセット登録してある外部ソフトとしての PhotoshopJPEGTIFF へ現像して渡す、という手順を踏んでいたのね。しかもソフトを全終了してもテンポラリフォルダに一時ファイルが残るというオマケ付き。
今回めでたく CS3 環境になったので、Bridge でファイル選択、「開く」で Photoshop 起動、Camera RAW で現像しつつ取り込み、と、手順的には若干減少。対象 RAW ファイルが判っているなら、直接 Photoshop にいドロップすれば良い。
もっとも恩恵は手順の短縮よりも、Camera RAW での取り込みにあるといって良い。調整項目がハンパなく、トーンカーブやカラー毎の露出バランスはもちろん、シャープネスや広角レンズ収差補正までもかけつつ現像が可能。そしてなにより、ARW の16ビット情報をそのまま Photoshop の16ビット画像として取り込むコトが可能なのね。……て書きつつ「ん? ひょっとして Data Converter SR で TIFF に落とす場合は16ビットでイケたのかな?」とも思ったけど、検証するヒマもったいないし、TIFF だと Exif 情報ががっさり減るんだよ、どうなってんの?ってまァいいや。
超8ビット画像という意味では、露出ブラケットで撮った同構図な複数画像を一括読み込みし、ダイナミックレンジを32ビット分とってホワイトからブラックまでオプティマイズする、いわゆる「HDR」合成も Photoshop で対応してるのね。これは Bridge から画像を複数選択してメニューから「HDRに統合」を選ぶだけで自動的にやってくれるというスグレモノ。露出ブラケット撮影は A200 はもちろん TZ3 でも持ってる機能なので、結構遊べる気がするー。もっとも TZ3 がシャッタースピードのみ変化させてる保障はないし(というコトは被写界深度が変わってる可能性がある)、A200 ではブラケットの幅が最大で +/-0.7EV という(HDRとしては)ハンパな仕様。2EVくらい設定させてくれよ。ま、これについては別途色々試してみよう。
複数画像の取り込み系で、パノラマ写真を自動で合成してくれる Photomarge なんて機能もあって、これがまた結構スゴイ。50mm 程度の画角で三脚の上で 70% くらいずつズラして撮ってった写真を、自動解析して広角な歪みを補正しながら繋げてくれるのね。居間の室内でやってみたけど、繋ぎ目わかんないよ(部屋汚れてるので公開出来ない。すまん)。
さてハナシは戻って sRGB だが……う、うーむ、ノートPCの液晶画面で閲覧する分にゃ、全然メリットを感じ取れません(そりゃそうだ)。とはいえ内部的な色空間としては広い範囲で保持しているハズなので、撮影時はコレをデフォルトにするかなぁ。