sinkope is not kind of paradoxical existence

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内視鏡検査は苦しくない方法もあるから躊躇してる人は調べて早く受けときなさいという話

職場の定期検診で胃部X線の結果「要精密検査」との通達が来たのが昨年初冬。
諸事情ですぐに医療機関へ行かなかったのですが、放置して良いものではないので、年明けすぐに職場斡旋の消化器科医院へ。問診等を経て「内視鏡による組織採取」が必要とのことで、翌月に予約を入れました。
内視鏡……いわゆる胃カメラですね。昔経験したという職場同僚によると「あんな苦しいモノ、二度とやりたくない」とのこと。自分もなんとなくそんなイメージでした。
しかし、病院から渡された当日の流れや準備を記したプリントによると「鎮静剤を使います」との記述が。実はこの直前、以下のようなツイートを読んでまして;
https://twitter.com/raikumakoto/status/1090435879884095488
そうか、今はそんな時代なのかな、と。


検査当日。
そうは言ってもひょっとしたら苦しい検査なのかも知れず、不安を抱きつつ受付に診察券出してロビーで待ちます。若干早めに来たのでiPadでネットでも見ながら気を落ち着かせます。バスケ日本代表は連勝を続けているしはやぶさ2はタッチダウンに成功したし、その流れに乗りたい。
いよいよ名前を呼ばれ、ベッドのある処置室へ。看護師の方に事前となるいくつかの薬剤を処方されます。胃の洗浄用にコップ一杯のクスリをごっくん。次に長いノズルの付いた噴射器であーんと開けた口から喉へ麻酔をシューっと。噴射麻酔は2度行いましたが、辛子的な刺激があり、これが肺に入るとむせて咳き込みます。今思い返すと苦難で言えばコレがピークでした。段々と喉の感覚が無くなってきます。
で、医師と数名のスタッフ登場。ベッドに横になり、点滴開始。実は点滴人生初体験。まぁ採血より気持ち痛みが強いかなレベル。身体ごと90度横を向くような姿勢を指示され、そのように姿勢をただす辺りで、眠気がやってきました。「これ、寝ちゃっても構わないんですか?」と訊くと「はい大丈夫ですよー」とスタッフの返事。主治医から口に輪っかな器具(多分内視鏡を可動させられるように口を開けとくためのもの)を嵌められたところで……記憶が飛びました。
気付くとその口に嵌めた器具を外される場面。「はーい終了でーす」との声、点滴が腕から抜かれる感覚。
「では数十分(麻酔が切れるまで)」横になったまま安静にしてて下さい」との案内のまま、ぼーっとしておりました。苦しみなんぞを感じるどころか、スッポリと時間が飛んでおる。
小一時間ほどで起き上がりを指示され、主治医とのやりとりは検査結果が出る予定日くらいのものでした。
というワケで、極めてあっさり解放。気分も解放。いや、まだ結果次第か。多少フラつかないこともない気もするが、概ね普段どおりに回復した感じ。とはいえ病院からは当日中の自動車運転や危険作業従事などはやめるよう言われています。
で少なくとも、この病院では内視鏡を(経鼻ではなく)経口で行い、その際鎮静剤(いわゆる麻酔)を用いるというものだった、ということですね。


内視鏡は経口ではなく経鼻、つまり胃カメラを鼻から差し込むやり方もあるわけです。この場合は鎮静剤を用いないことが多いらしい。
鎮静剤を用いるということは、当事者が麻酔に向かない体質だったり、心境的に恐怖感を覚える場合は、処置出来ないケースとなります。また、処置後にベッドを小一時間占有することで、医療機関側としては回転率が落ちるという側面もあります。
後に主治医に訊いたところ、その病院は(前述の回転率などのデメリットを踏まえても)敢えて鎮静剤を使って痛みや苦しみを伴わない内視鏡検査をウリにする方針である、とのことでした。なるほど。
本記事タイトルの通り、「とにかく苦しいのはイヤだ、なんか検診で要再検査と言われたが行きなくない!」と検査拒否もしくは躊躇されてる方がいたら、苦しみを伴わない内視鏡も選択肢としてあるので、是非調べて検査を受けて欲しい。見逃してはならない悪性の何かがあったら、それは早期対処が必要なので、躊躇してる場合じゃないのです。


で、自分も検査2週間後に結果を聞きに再訪。
検査結果としては悪性腫瘍などの問題は無く、ピロリ菌も存在していない、とのことで安堵したのでした。安堵出来ることも大事。