sinkope is not kind of paradoxical existence

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「iPadを探す」をオンにしておいて修理で詰みかける話

常用iPadProのディスプレイ右下隅にあるヒビは、もう1年近く前からあった。手を滑らせて落下させたことに依るものだったが、幸い全面通して液晶表示には問題なく、飛散防止にマステで角付近を養生するだけでもたせていた。
が、先週木曜の夜、突然液晶が不具合を生じた。
最初は右側と下側の数十ピクセルの帯に不穏な縞を顕にし、「こりゃいよいよ修理せな」と思った刹那、ブラックアウトした。
マジか……。
まァ、実は落下させた時にヘッドホンジャック部分が歪んでプラグを挿せない状態になっており、ポタアン生活を余儀なくさせられていたので、修理そのものは吝かではない。と、ポジティブに考えた。

自宅に戻り、まずはバックアップを試みる。数ヶ月前の状態に戻るのか、今の状態を継続出来るのかは、自分にとってはかなりの違い。
デスクトップPCでiTunesを起動し、デバイスにLightning~USBのケーブルをブっ挿す。iTunes側にそのデバイスを信頼するか端末で確認入力せよ、みたいな表示されるので、デバイスの画面で応答を……いやディスプレイ見えないんだよ……。となることは実はやる前から解っていて、んー多分この辺りにダイアログが出てるハズ~、という場所をやたらめったら押すと、おお!反応してiTunesがデバイス認識しましたよ!大勝利!
バックアップ開始~。

並行して、デスクトップPCから修理依頼をかける。
バイスの登録はしてあったので、AppleIDでログイン後にさほど迷うことなくフォーム入力を進められたのだが、最後に罠が待ち構えていた。
iPadを探す をオフにして下さい」
これが必須なのだ。修理依頼の最後のボタンを押す前に、念入りに「デバイスが"iPadを探す"がオンになったままではないか」をチェックするようになっていて、先へ進めない。そしてオフにしようにも、ディスプレイが壊れているのでデバイス側での作業が出来ない。
ということで、一旦集荷による修理依頼を断念。店舗持ち込みに修理に切り替える。

翌日、正規サービスプロバイダの某店に予約なしで突撃。回転後間もない時間帯であったが、キャンセル待ち行列には既に4名ほど並んでいた。後ろにつく。
ほどなく順番が来たので、粛々と店員とやりとりを行い、修理依頼を進め……ようとしたら、ここでも「iPadを探すをオフにする必要があるので、店内の専用端末から操作して下さい」と促される。なんてこったい。でもまぁそりゃそうか、不正なデバイス初期化などへの対策としての機能だから、その最後の砦は安全側に振ってあって、修理現場でもそこを突破出来ないんだろうな。理解は出来る。
仕方ないので案内された端末で操作を行う。そうか、こういうケースの為に専用ページでオフれるようになってはいるんだな。フム、まずはiCloudでログインか。これは問題なし。ところがその次に、秘密の質問と答を2セット回答しないといけないフェーズが出てきて、なんとここで「どちらか一方の回答に誤りがあります」となって先へ進めない。確かにコレ、設定したのは相当前のハナシで、片方の正解が自分でも朧げではある。店員を呼んでアドバイスを求めるも、「私どもではどうにも出来ないので、Appleサポートに電話して欲しい」と。
でまた仕方ないので電話して、状況説明とどうすりゃエエかを相談すると、「Safari等が使える環境で作業して頂きながらならサポート出来る可能性があります」ときた。そんなモン持ち合わせてないっすよ。で店員に訊くも「そういう用途でお貸し出来る環境はない」と。マジかーこれ一旦帰宅するしかないのかー。

とぼとぼと自宅に引き返し、まず試しにiCloudのログインを試みたが、先程の秘密の質問突破時の不正解が影響したのか「時間を置いてやりなおして下さい」と、認証もままならない状態になっている。
詰んだ……。

半ば放心状態で、壊れたiPadの電源を入れたり切ったり、ついでに画面をひん曲げたりしてみた。
するとなんと! なにかのハズミか、縞は端に出ているものの、表示が一瞬戻ったのだ!
ここここここれはチャーンス! と、動揺して手を震わせつつも設定からiCloudの項目へ移動し、iPadを探すをオフ……やった!!

ということで、再度Appleサイトから集荷修理の受け付けを試すと、サクっと先に進んで依頼が受け付けられた。
もう一度iPadのホームボタンを押すも、ブラックアウトのまま。歪ませても表示は戻らない。一瞬の僥倖であった。
ちなみに見積もりは5.5万円。たっか! このケースは本体交換だからなぁ……。

翌日の午前中、クロネコが集荷に来た。着払い扱いで540円なので、当方の負担はここでは無し。
ヤマトのトラッキングには短時間で配送中に変化したが、Appleのマイサポートページでの当該修理案件のステータスが「梱包箱を配送中です。まもなくお手元に届きます」が一向に変化せず、やきもき待ってたら2日後に「受領しました」となった。そこからは早く、その日中に「修理中」から「交換機を返送」まで進んでホっとする。
翌日、無事交換器を受け取った。

バックアップからの復元は(直前にまず本体側のOSバージョンを最新にせなアカンというのがちとアレだが)問題なく完了、各アプリで必要なら再ログインしたり購入物の復元をしたり。
ただLINEだけはなー。使い始めはiPadiPhone用アプリのを入れて、後にiPad用のアプリに切り替わったのだが、おかげで自分のアカウントが「スマホ用のアカウントでサブ機としてiPad」という妙な状態で、そもそもはスマホが無い為こういう「事故破損で端末交換」というケースで認証出来ず、都度新しくアカウントを作り直しているんだよね。いやケータイにSMSで認証送れるでしょ、と言われるかもだけど、ワシのPHSはSMSなんて対応しとらん。なので今回も作り直し。正直LINEは相手側に合わせてイヤイヤ使ってるので、可能なら他のサービスに乗り換えたい……。

とまれ、一週間弱iPadの無い生活をしていたという顛末でありました。